3月12日から本格的なロックダウン生活スタート
3月12日以前から、今までの自由な生活とは違っては来ていましたが、本格的な隔離生活が始まったのは、今思うと3月12日からでした。
レストランやバールも営業禁止
18時までは営業できていたレストランやバールの営業禁止だし、食料品や医薬品など、生活に必要最低限なものを扱うお店以外はすべてクローズ。
私が子供のころ、日本のお正月の時にお店がほぼすべて閉まっていた時以来、こんな経験はしたことがありませんでした。しかも、お正月三が日を超える長い期間。
食料品や医薬品を扱う店舗はオープンしているので、最低限の生活を送るのには問題はまったくないのですが、いままでそんな強制的な規制を経験したことがないので、正直なところ、最初は焦りました。今思うと何を焦ったのかわからないけど。
3月22日の深夜にきた領事館からのメールは以下の通りです。
●3月21日夜,ロンバルディア州は,更なる厳格な制限措置を規定する州知事令を発出しました。措置の概要は以下のとおりです。州知事令は3月22日に発効し,4月15日まで有効です。
1 公共の場所での2人以上の集会の禁止。違反した場合は上限5,000ユーロの罰金。
2 業務開始前の医療従事者の健康状態モニタリング。
3 公共機関及び行政活動を実施する民間主体の活動停止,ただし必要不可欠な公共サービスの供給を除く。
4 非常事態もしくは必要不可欠な生産に関連しない手工業活動の停止。
5 屋外における市場の停止。
6 接客業(例:理髪師,美容師)の停止。
7 専門職事業活動の停止。延期不可で緊急のサービスもしくは期限が定められたサービスに関するものを除く。
8 全ての受入施設の閉鎖。但し,非常事態対応に関わる施設を除く。既に宿泊している客は,知事令の発効から72時間以内に施設を退去しなければならない。
9 建設工事の停止。道路,高速道路,鉄道,医療,病院,非常事態用施設の工事を除く。
10 飲料及び包装食品を販売する,「h24」と呼ばれる自動販売機の閉鎖。
11 屋外におけるスポーツ及び運動の禁止。一人で行う場合を含む。キオスク,薬局,ドラッグストアは営業するが,1メートルの安全距離を確保しなければならない。
スーパーマーケット,薬局,職場における従業員及び客,治安当局が取り締まる者に対する体温測定の実施を推奨する。
公共交通機関は,現在有効な州条例が規定する,利用者間の距離に関する措置が引き続き適用される。
各自治体の長は,各自治体における個別の状況に応じて制限規定を更に強化することができる。
今年2020年のイースターが12日なので、イースターで人々が移動することを考えての日程なのでしょう。
もうこうなったら焦ったり悲しんだり泣いたりしたって仕方がないし、別に食べ物や飲み物はあるんだし、私の場合は仕事もないんだから、この期間を楽しむしかないって決めました。
電話やネット環境も規制されているわけではないから、コミュニケーションも問題なくとれるし、テレビだってあるし、そんなに困ることはないじゃん!って気づいたんです。
ロックダウン生活で気づくこと
この時期になると仕事に関するメール連絡はキャンセル以外はほぼゼロなので、迷惑メールにはいっている領事館からのメールをチェックすることがまず最初の仕事(笑)
私はこの時期にあえて日本に帰国する気はなかったので、飛行機がキャンセルとかどうとかというのは、あまり気にしてはいなかったのですが、日本の人から質問されたり、仮に私が急遽帰国せざるを得ない場合を考えて、チェックしていました。
毎日のように厳しくなる外出規制で、領事館からのメールをチェックするのも気が重くなってはいましたが、前日のイタリアのニュースをみていればだいたい内容は想像がつくものだったので、一応それの確認の意味でメールチェック。
日本の友人知人親戚から、心配のメールや電話なども毎日のようにもらいましたが、私的にはストレスとかもなく、元気に明るく生活♪
別に、食べ物も飲み物もあるし、コミュニケーションもとれるので、不自由をあまり感じない私。
もちろんリアルに人にあって食事をするとか、さくっとバールでコーヒーを飲むとかはできないけど、その人たちと電話したりはできるんだし、家に居ればコロナウィルスに感染することもないし、もし仮に私が感染者だとしても、他人にうつすこともないから、外出禁止のほうがいいんじゃないの?って考えていたし、いまでも同じ考えです。
ロックダウン生活も悪くない
家にいることで感染を予防できるし、不眠不休で自分の命も顧みずに働いている医療関係者の助けにもなるのに、外出する人がいるようですが、それって自分勝手な行動じゃないですか?
写真は厳しくはなっていたけど、今現在よりほんの10ミリぐらい規制が緩かった時にスーパーに買い物にいくのに50メートル寄り道して撮影したもの。
いい天気だったので、明らかに寄り道じゃない人が結構いました(笑)
ほんの少し周りをみたら、生きてるだけでラッキーだし、食べるのに困らないっていうことだってすごいことだと感謝の気持ちがわいてきますよね。