コロナウィルス感染者が急増!
2月20日ぐらいから、イタリアの感染者数が北イタリア、特に、私の住むロンバルディア州を中心に急増!
さすがに他人事とは思えなくなってきました。
中国からの観光客が街から消えた
まず中国からのフライトの乗り入れが禁止されたので、街から中国人観光客の姿が消えました。
中国からの観光客の姿が消えただけなのに、ずいぶん観光客が減った感じがしたのは、それだけイタリアに来る中国人観光客が多かったということですね。
その時点で、日本からのフライトは乗り入れは禁止されていなかったし、時期的に日本人の学生さんの卒業旅行や研修で、日本人の観光客は普通にイタリアに来ていたので、観光業に従事している私の仕事にも変化はありませんでした。
日本のコロナ感染者数も、ダイヤモンドプリンセス号をのぞけば増えていないようだったし、私も私の同僚も、あまり心配していなかったのですが…
日に日に、ほんとうに一日ごとにロンバルディア州、そして州都のミラノに来る日本人の観光客の数が増え、仕事のキャンセルが出てきました。
2月22日にロンバルディア州の感染者数が100人を超える
2月22日は土曜日だったため、旅行会社は緊急連絡先しか機能していません。
週明けの月曜日にいくつか仕事のキャンセルが入るかもしれないなあ、とは思いましたよ。
中国からのフライト乗り入れが禁止されてから、中国人経営のお店に行くのを避ける人が増えていました。
別にミラノでお店を経営している中国人は、ずっとこちらに住んでいるから問題ないと私は思いましたが、春節で本国に帰国していた人が帰ってくるんじゃないかとか、そういうことを考えて避けていた人も結構いたのは事実です。
実際、私がチャイナタウン方面行のトラムに乗ったときも車内はガラガラ。
そして、中国人経営のお店は自主的にしばらくの間お店をクローズすることに!!!!!!!!
開けていても客足が途絶えてしまっていたので、それもありだと思いましたが、かわいそうだな、大丈夫かな?と心配になりました。
まさかの美術館クローズ
ロンバルディア州の動きは早かった!
なんといきなり美術館、博物館、そしてミラノの大聖堂ドゥオモも観光客の入場クローズ決定です。
要するに、人がたくさん集まる場所は閉めましょうということなんですが、せっかく遠くから楽しみにしてきた場所の見学ができず、観光の人たちは本当にかわいそうだと思いました( ;∀;)
でも命にはかえられない、やっぱり人の命が一番大切。
スカラ座やレオナルド ダ ヴィンチの最後の晩餐のチケットを取っていたは、泣くに泣けなかったでしょう😢
そして迎えた2月24日(月)
仕事のキャンセルの嵐が始まりました。
すでにイタリアに入っているグループでも、ミラノによらずに帰国したりと、とにかく日本でロンバルディア州=ミラノのような報道だったこともあるのでしょうが、会社からの電話やメールはすべて仕事のキャンセル。
私はこの時点で
「3月の仕事はゼロかもな~」
と半分覚悟ができました。残り残り半分はあきらめ。
まあ4月になればサローネ(ミラノで毎年春に開催される、世界でも最大級のインテリアの見本市)の仕事があるから、なんとかなるでしょう~と、のんきに考えて自分を安心させていましたね。今思えば。
この時期はコロナウィルスで世界中の注目を浴びる、ロンバルディア州ミラノに住む東洋人という、流行の最先端人だった私。
たくさんの友人や知り合いから、安否確認の連絡をいただきました。美術館やイベントに行けないだけで、日常生活は別に普通に送れていたので、まったく問題なかったのですが、日本の報道をみて心配していただいて、本当にありがたく思いました。