6月3日からついにイタリア国内移動の制限解除
6月15日から正式にフェーズ3に入ったイタリアです。
現在の感染者数はこちらから ⇒https://www.bing.com/covid/local/lombardy
6月2日の共和国記念日の翌日、6月3日から、遂にイタリア国内、居住している州を越えての移動が可能になりました。
そしてシェンゲン協定加盟国からのイタリア入国もQUARANTENA(検疫)の待機期間なしで、イタリアに入国することが可能になりましたが、イタリアからシェンゲン加盟国への移動は、国によって認められていないところもあるところが面白いですね。
感染者が減ったとはいえ、まだまだゼロに近いとはいえないイタリアからの入国を許可するのは、国にとってリスクを伴うので、仕方がないことだと思います。
新規感染者数3ケタのロンバルディア州
北部のロンバルディア州やピエモンテ州は感染者数がほかに比べて突出して多いので、時期をずらす案もでていましたが、結局6月3日から州外移動が許可されましたが、6月12日のニュースでは、ミラノが州都であるロンバルディア州の新規感染者数は272名。
それでも他の州と足並みそろえて、スポーツジムやプールも解禁になり、街を歩く人も明らかに増え、マスク着用義務なので、マスクをみんなしてはいるのですが、あごにしている人も多くみかけます。
レストランやバールもソーシャルディスタンスを守っての利用が義務なので、店舗側は工夫をこらしてテーブルを配置していますが、お客さんたちは椅子を微妙に動かしている感じもするし、オープンカフェのようなところは、お店の外を通った知り合いと、微妙な距離で声をかけあったりしていて、私の印象としてはロックダウン前とあまり変わっていないです。
スーパーも、ロックダウン期間のように長時間並ぶことはなくなり、よほど混んでいるだろ時間に行かなければ、スムーズに入れるようになりましたが、店内は人数制限はしているものの、制限がだいぶ緩くなった感は否めません。
地下鉄はだいぶ利用者が増えましたが、ソーシャルディスタンスが確保できる人数でとどまっている印象です。
5月末から徐々に再開しはじめた美術館、博物館ですが、6月9日からはレオナルド ダ ヴィンチの最後の晩餐の見学も再開されました。
1回15分間の入場者数が思いっきり制限されて、なんと5人!!!!!!!!
(完全予約制については変わっていません)
海外からのお客様はまだシェンゲンからしか来られないし、ミラノ市内のホテルもまだまだ閉まっている(開けてもいいけれど、採算があわないので再開しないことをあえて選択している)ところも多いので、ミラノ市内や近郊に住んでいる人たちにとっては、予約がとれるチャンスかもしれませんね。
ブレラ絵画館も6月9日再開ですが、ソーシャルディスタンス確保のため完全予約制となり、見学時間、曜日が変更になっています。
6月12日夜に在ミラノ日本国領事館からきたメールは
●6月11日首相令が官報に掲載されました。本首相令は,6月15日から7月14日まで有効です。
●本首相令は,5月17日首相令に代わるもので,更に活動制限を緩和するものとなっています。在留邦人の方々の日常生活に関連する主な緩和措置は以下の通りです。
【6月12日から再開可能】
・スポーツの試合(伊オリンピック委員会(CONI)や国際スポーツ機関等から国民的関心と判断された試合は,無観客状態で関連プロトコール遵守のもと可能)。【6月15日から再開可能】
・映画館,劇場,コンサートは対人距離を確保して再開可能。屋外で行われる公演は観客を最大1000人までとし,屋内での公演は最大200人までとする。屋内外のダンスホール及びディスコ,見本市,会議は7月14日まで引き続き営業休止。州の判断で再開時期及び収容人数を変更することができる。【6月25日から再開可能】
・人同士の接触を伴うスポーツは,州及び特別自治県が上記活動の実施が自州の感染状況の進展と矛盾しないか事前に確かめるという条件の下で可能。【移動に関する規定】
・6月30日までは,証明される仕事上の必要性・絶対的に緊急である必要性・健康上の理由を除き,6条1項で定められた国と地域(EU加盟国,シェンゲン協定国,グレートブリテン及び北アイルランド,アンドラ,モナコ公国,サンマリノ共和国,バチカン市国)以外へ/からの移動は禁止されたままとなる。いずれにせよ,自らの住所・居住地・居所への帰還は認められる。
・上記地域以外からイタリアに入国する者(外交官等一部例外あり)は,引き続き14日間の自己隔離義務を負う。●制限措置は解除されてきていますが,引き続き,感染防止に努めることをお勧めします。
ビーチリゾートの予約は近隣ヨーロッパの国を中心に入ってきているとニュースでは伝えていますが、日本からはまだイタリアに入国してすぐに自由に動き回れるわけではないので、厳しいですね。
ミラノ市民の生活の様子
私はすでに、ポルディ ペッツォーリ美術館とブレラ絵画館に行きましたが、人数制限があるにもかかわらず、空いていて、ゆっくり見学することができました。平日を選んだということもあるかもしれませんが、大聖堂周辺はまだまだ人通りが少ないです。
車の量も増えてきたとはいえ、まだまだ少ないし、ブレラ通りもご覧の通り、通常の半分以下で、ソーシャルディスタンス確保はまったく問題ない状態。
写真はブレラ絵画館再オープン初日の12時ごろのものですが、曇り空だったらもっと寂しい印象になったかもしれません。
スカラ座広場はどうかというと
やっぱりがらがらに空いています。
いつもはたくさんいるビジネスマンの姿もまばらで、歩きやすいけれど、ちょっと寂しい。真ん中のダ ヴィンチ像の背中も寂しそう⁈
でも住宅地ではほぼロックダウン前と同じような感じで人が歩いています。
もちろんお店に入るのには人数制限があるので並んだりすることもありますが、厳しさははっきりいって、だいぶゆるくなってます。
知り合いなどに会ってしまうと、ついついソーシャルディスタンスを忘れておしゃべりに夢中になってしまう感じですが、さすがに握手や挨拶のほっぺにキスをする人はいませんね。
ほぼほぼ市民の生活は普通に戻っています。
夏はどれだけ外国から観光客が訪れるのかに注目
観光産業はコロナで大打撃を受けましたが、イタリア人は経済的な理由で夏のバカンスを断念する人も多いし、バカンスに行くと決めている人も今年はイタリア国内に留まる人が大多数という予想です。
ミラノはほかのイタリアの都市に比べて感染者数がダントツで多いので、観光にくる人は少ないのかも( ;∀;)
はやくアーケードのお店がすべてオープンして活気をとりもどして欲しい!
どんな状況であれ、ミラノの人たちは各自が感染しないように気をつけて、コロナに負けずに前進していくと思います。