いかに平常心を保つかが大切
私の仕事は観光業なので、外を歩くのが仕事です。お客様をご案内するので、人と会って会話をするのも仕事です。
仕事柄、外食も多いし、個人的にもいろいろなレストランで食事をするのが大好きです。
でも今はそれらが一切できない状態で約2か月が過ぎました。
徐々に、とは言えないぐらいの速さの規制
最初は中国からのフライト乗り入れが禁止され、美術館などがクローズになりましたが、この時点で気になったのは私の観光の仕事にどれだけの影響がでるかということで、自分や周りの人の健康についてはまったくといっていいほど気にしていませんでした。
遠い東洋の国のお話ぐらいにしか思えなかったから。
日本の感染者数もそう多くはなかったし。
友人とレストランに行って食事をしたり、普通に買い物したり、友人の家に遊びに行ったり。
挨拶だって普通に握手したり、ハグしたり、ほっぺにキスをしていました。
それが、あれよあれよという間に規制されて、出来なくなった!
はっきり言って、焦りました。
まず焦ったのは、経済的なことですが、きっと長くてもひと月ぐらいの話だろうと思っていたので、そのぐらいならなんとかなると自分を納得させることは簡単にできたのです。
もっと焦ったのが、現在一人暮らしの私が、誰とも会えなくなるということでした。
仕事がないから同僚やお客様とも会えないし、友人たちとも会えないんですよ!!!!!!!!
それはやっぱり普通焦りますよね?心配になりますよね?
実際にロックダウン状態になるとけっこうすぐ慣れる
初期の規制段階では、外出自粛ということぐらいで、それほど厳しく規制がされていなかったので、衛生面ではいままで以上に気をつけていましたが、地下鉄にのって買い物にいったりもしたし、友人の家に遊びに行ったりもしました。
それでも通常の生活とはあきらかに違う不安感はありましたが、食べ物はあるし、水道や電気、ネットも普通に使えるから、日常生活にはなんら支障はないんですよ。
だったら全然問題ないじゃん!
とすぐに開きなおったら、焦りもどこかに飛んでいきました。
実際厳しい外出禁止令が始まってすぐは、毎日が日曜日という感じで、あっという間にすぎました(笑)
そして最も心配していた一人暮らしの私が孤独に耐えられるかということも、電話とSNSのおかげで、逆に言うと、自由だったときよりも頻繁に連絡を取ることになったので、杞憂だったことがすぐにわかりました。
これほど一人暮らしでよかったと思ったことは過去にはなかったと思うぐらい、一人暮らしだったことに感謝するぐらいなんです(笑)
私の家はそんなに広くないので、もし誰かと24時間一緒に居なくてはいけなかったら、絶対ケンカしていたと思う(笑)
ロックダウン生活がここまで長期戦だとは思わなかった
それでも最初は2週間ぐらいかしら?なんて思っていた外出禁止令が伸びに伸びて、落ち込むことがなかったかと言われたら、正直なところ、落ち込みそうになったこともあります。
でも、落ち込んだところで現実は変わらないんだったら、落ち込んでいてもいいことは何もないんですね~
朝起きて、晴れていたらそれだけでもテンション上がるし、コロナに感染して亡くなっている方もたくさんいるなか、私は生きてる!!!!!!!!
そして連絡をくれる人たちが、リア友や親戚以外に、SNSで知り合った、実際には面識がない人たちが、私に力をくれる!!!!!!!!
だから落ち込んでいる暇はないし、医療関係の方々は、自分の命の危険を承知で、不眠不休でほんとうに、死に物狂いで働いてくれているんです。
だから私は健康でいることで、医療関係の方たちを支援したいと思うし、私がもしコロナに感染していて症状がなく気づかなかったことを考えて、家にできるだけこもることにしています。
不必要な外出が見つかった場合、イタリアでは罰金を取られますが、罰金が怖くて家に居るのではなく、他人にうつさない、医療関係の人たちの支援のために喜んで家に居るという、外出が制限されているのではなく、自分から進んで自宅にいるという考え方。
自宅にいることで人の為になるなんて、うれしいじゃないですか💛
スカラ座などの劇場や、サッカーの試合もクローズで、今までの娯楽はないかもしれないけど、ちょっと探せば楽しいことはたくさんあるし、永遠になくなるわけではないから。
ないものにフォーカスしないで、あるものにフォーカスすれば、平常心は簡単に保てるんです。
視点を変えるゲームだと思えば、楽しくないですか?